HPバージョン コントロール エージェント(VCA)は、ユーザーが、システムにインストールされたHPのソフトウェアおよびファームウェアを確認できるように、システムにインストールされるHP Insightマネジメント エージェントです。VCAは、HPバージョン コントロール レポジトリ マネージャー(VCRM)に管理されているレポジトリを参照するように設定できるため、バージョンの比較およびVCAがインストールされているシステムへの、レポジトリからのソフトウェアの更新が簡単になります。
VCAは、単一のHP製システム用のバージョン コントロールおよびシステム更新機能を提供します。VCAは、ローカル システムにインストールされている各コンポーネントを、個別のコンポーネントのセットまたはVCRMにリストされている指定されたProLiantまたはIntegrity Support Packと比較して、システムのソフトウェア ステータスを判定します。
また、システム ソフトウェア ステータス アイコンの横にあるインストール アイコンをクリックすると、ProLiantまたはIntegrity Support Pack全体を更新することもできます。個々のコンポーネントは、チェックボックスを選択してインストールできます。
VCAは、TPM対応Windowsオペレーティング システムでTrusted Platform Module(TPM)を識別するよう拡張されています。VCAは、TPMベースのシステムのシステムROMコンポーネントとオプションROMコンポーネントの両方のインストールとアップグレードをサポートします。VCAがTPMモジュールを有効として検出した場合は、インストールを継続するためのチェックボックスが表示されます。VCAの[コンポーネント インストール]ページの[インストール]ボタンはユーザーがインストールの実行を決定すると有効になり、[続行]チェックボックスを選択すると、ユーザーはリカバリ手順を知っていることを確認したことになります。
VCRMとVCAは、ProLiant Essentials Foundation Packに含まれている標準単一サーバー管理ツールのSystem Management Homepage(SMH)に統合されています。また、ProLiant Essentials Foundation Packに含まれているHP Systems Insight Manager(HP SIM)は、VCRMとVCAを使用して、ソフトウェアのバージョン管理、更新、およびソフトウェアに関連するタスクを簡素化します。
VCAは、WindowsおよびLinuxオペレーティング システムで利用できます。VCAは、SMHに統合されています。SMHは、VCAがインストールされているシステムの利用可能なソフトウェアのインベントリを表示するように設計されています。また、VCAは、VCRMによって管理されるレポジトリから、システム ソフトウェアのインストール、比較、および更新を行うことができます。
管理者またはオペレーターの権限を持つユーザーは、VCAにアクセスして、システムのソフトウェア インベントリを手動で維持管理できます。コンポーネントのインストールや設定の変更は、システムのログ ファイルに記録されます。VCAは、ソフトウェア インストールなどの動作を記録します。ただし、VCAが存在しないシステムで実行されたインストールは、このログに記録されません。
VCAを使って、選択したHP製デバイスにインストールされているソフトウェアや利用可能なアップデートを表示したり、インストールされているソフトウェアが、選択したレポジトリ内の最新のアップデートと同じかどうかを表示したりすることができます。さらに、VCAのブラウザー インターフェイスを使って、リモートからシステムにHPのソフトウェアを追加したり更新したりすることができます。
HP SIMのエージェント設定のレプリケート機能を使用すると、VCAの設定によって複数のサーバーを更新できます。[エージェント設定のレプリケート]機能について詳しくは、HP SIMのオンライン ヘルプを参照してください。
VCAには、次の機能があります。
システムのソフトウェア インベントリの維持管理に加えて、VCAは、HP SIMに統合されます。この統合により、管理者は、エージェントのソフトウェア更新機能を利用できます。
このガイド以外の資料追加資料は、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/servers/proliantessentialsに掲載されています。
関連項目
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